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2014年11月23日(日)

きょうの潮流

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 「勤労をたっとび、生産を祝い、国民がたがいに感謝しあう」。きょう勤労感謝の日は、もともと秋の収穫を祝い、農作物の恵みに感謝する日でした。〈新米といふよろこびのかすかなり(飯田龍太)〉▼来年の「日本の米カレンダー」が届きました。山国の原風景、高知「八畝(ようね)の棚田」。水や土と語らい、一株一株丁寧に植えつぐ山口の水田。イ草の香り伝わる熊本・八代(やつしろ)の刈り入れ。一面にひろがる沖縄・伊江島のサトウキビ畑…▼全国各地を取材して回り、1年がかりでつくる瑞穂(みずほ)の暦。26年も制作してきた富山和子さんは毎年願いをこめてきました。「先人たちが営々と育んできた美しい自然と文化を、次の世代に送るため、どうしても農業を守りたい」▼米づくりの上に築かれてきた日本の自然と文化。ところが安倍政権は、その土台を壊すTPP(環太平洋連携協定)参加を成長戦略の柱にすえます。規模も事情も異なる国際競争の場に日本の農業をさらし、食を売り渡す。まさに「悪魔の政策」(富山さん)を▼この秋は米価が記録的に暴落し、農家から悲鳴が噴き出しました。前年からの過剰米とともに、農政を転換し、米の需給も価格も完全に市場任せにする無責任な政府が引き起こしました▼瑞穂の国や地方創生を口にしながら、そこに暮らす人びとや風土を痛めつける安倍政治。いまほど、民主主義も人のいのちも国土の自然も危ぶまれる時代はない。怒れ、そして、あきらめないで―。カレンダーから聞こえてくる叫びです。


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