2014年11月22日(土)
増税は中止し消費税に頼らない別の道への転換を
衆院解散受け 山下書記局長
日本共産党の山下芳生書記局長は21日、衆院解散を受け、NHKのインタビューに答えました。安倍首相が消費税10%への増税を「先送り」して解散に踏みきったことについて、「『先送り』というが、1年半延ばした後は、景気がどうあれ、消費税を10%にあげる増税宣言にほかならない。それでいいのかが問われる選挙だ」と強調。「日本共産党は、消費税10%は『先延ばし』実施ではなく、きっぱり中止し、消費税に頼らない別の道への転換をと訴えてがんばる」と表明しました。
山下氏は「富裕層と大企業に応分の負担を求める税制改革で財源をつくること、大企業の内部留保を活用し、国民の所得を増やす経済改革で税収を増やすこと―この二つで消費税に頼らなくても社会保障の充実、財政再建は可能だ」と指摘。「どうか、安心して消費税増税中止の声を日本共産党に託していただきたい」と述べました。
総選挙での獲得議席目標を聞かれ、「すべての比例ブロックで議席を確保し、増やしたい。小選挙区でも勝利を目指してがんばる」と答えました。
他の野党との選挙協力については、「沖縄では知事選挙で、保守のみなさんと協力して、翁長雄志(おなが・たけし)さんの勝利という結果を出せた。沖縄では小選挙区でも知事選挙の枠組みでたたかうことになると思う」と話しました。同時に「全国的には、わが党と他の野党との協力の条件はない」と述べました。
山下氏は「一番大きな争点の消費税でも、私たちは10%への増税中止だが、他の野党は『先送り』実施だ。基本的な政策の一致がなければ野合のそしりをまぬがれないので、私たちは小選挙区でも、比例代表でも独自に候補をたててがんばりたい」と語りました。