2014年11月20日(木)
街の声に「おかしい」
首相、出演テレビで逆ギレ
安倍晋三首相は解散表明した18日の深夜テレビ番組に相次いで出演し「電波ジャック」を試みました。民放のキャスターから経済政策や解散の時期について疑問を示されると、「それは間違っている」とたびたび逆上しました。
TBS「ニュース23クロス」はアベノミクスに対する街の声を紹介。「効果はあった」「全然、恩恵を受けていない。給料も上がっていない」と賛否両論を流しましたが、首相は「6割の企業が賃上げしている。全然、声に反映されていません。これ、おかしい」と反発。「(テレビ局の)皆さん(声を)選んでおられる」と、偏向番組かのように非難しました。
キャスターから「実質賃金が15カ月連続で減少している」と言われると、質問をさえぎって「大事なところなんで言わせて」「もう一点言わせて」と横車。「国民総所得はプラスになっている」と都合のいい議論を展開し、批判に耳を貸さない態度でした。
日本テレビ「ニュースゼロ」のインタビューで、解散時期について「総選挙をしているときではない」と問われると、何度も質問をさえぎり「それは間違っている」と強弁。「われわれは常に命をかけている。選挙は政治家にとって命がけだ」と気色ばみ、世論調査で65%が解散に「反対」と答えたことについて「(政権を)そのままやれといっている方が65%もいる」などと論議をすりかえました。
首相の態度はインターネット上で話題に。ツイッターで「街の声聞いて首相キレているわ。国民の声だぞこれは」などの声が飛び交いました。