2014年11月19日(水)
老いも若きも負担増
医療保険見直し案 小池氏が批判
参院厚労委
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日本共産党の小池晃議員は18日の参院厚生労働委員会で、安倍政権が公表を見送った医療保険制度の見直し案に数々の国民負担増計画が盛り込まれていることを示し、「老いも若きも負担増の計画だ。国民に隠したまま選挙をするつもりか」と追及しました。
塩崎恭久厚労相は「閣議決定で道筋がついている。粛々とやっていく」とのべ、負担増を強行する考えだと認めました。
小池氏は、見直し案に盛り込まれた後期高齢者医療の保険料「特例軽減」中止について、8・5割減額の人の保険料が2倍、9割減額の人で3倍にもなり、健保の被扶養者から後期医療に移された人は5〜10倍以上にもなると指摘。厚労省の唐澤剛保険局長は「そうなる」と認め、特例軽減対象者が865万人にのぼることを明らかにしました。
小池氏は「消費税増税やアベノミクスによる物価上昇に苦しむ低年金者にこのような負担を浴びせれば、『高齢者の貧困』がいっそう深刻化するだけだ」と強調しました。
塩崎氏は「世代間の公平」などとのべ負担増を正当化。小池氏は、現役世代の入院給食費が高齢者よりも安いからと引き上げる計画に言及し、「高いほうにあわせて負担させようというご都合主義以外のなにものでもない」と批判しました。
小池氏は、紹介状なしの大病院受診の負担増はじめ軒並み負担増をねらっていることを示し、「こんな大負担増計画を許していいのかと、正面から選挙戦のなかで訴えていく」と強調しました。
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