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2014年11月17日(月)

きょうの潮流

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 核兵器を減らした数はブッシュ両大統領よりも、はるかに少ない―。今月初め、米紙ニューヨーク・タイムズにこう皮肉られたのはオバマ米大統領です▼同紙が示したのは米国科学者連盟(FAS)の最近のリポート。歴代大統領による核兵器の増減を分析しています。最も増やしたのはアイゼンハワー大統領(1953〜61年)。なんと約1万8千発!▼一方、ブッシュ父大統領(89〜93年)は9千発以上の減。イラク侵略戦争の張本人、ブッシュ子大統領(2001〜09年)ですら5千発以上減らしたのに、「核なき世界」を掲げたオバマ政権の削減数は約500発。今なお約7千発以上保有しているとされます▼同政権の核兵器計画にも批判が集まっています。老朽化した核弾頭や潜水艦などを近代化するもので、今後30年間の経費は1兆ドル(約120兆円)とも。ペリー元国防長官らによる報告書(7月)も「負担しきれない」というほど巨額です▼核兵器をめぐっては、大陸間弾道ミサイル(ICBM)の発射管制要員の違法薬物所持や試験不正が発覚するなど不祥事が相次いでいます。14日にはヘーゲル国防長官が立て直し策を発表しました▼問題の根源には核兵器部門の予算不足などがあるとし、「最も優れた知性を引きつけた冷戦時代の威信を回復しなければならない」。今後5年間で最低75億ドルの追加予算をつぎ込むといいます。核兵器は残虐なだけでなく、お金を底なし沼のように吸い込みます。その愚をいつまで続けるつもりか。


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