2014年11月15日(土)
恣意的に秘密隠せる
秘密法 仁比氏「廃止しかない」
参院法務委
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来月に施行が強行される秘密保護法の運用をめぐって日本共産党の仁比聡平参院議員は11日の法務委員会で、首相が指定した特定秘密を首相自らチェックする“お手盛り”の仕組みになっている問題を追及し、「こんな法律は廃止しかない」と主張しました。
仁比議員が例示したのは、国家安全保障会議(NSC)の特定秘密は首相が指定し、首相自らチェックするという構造です。「恣意(しい)的な秘密指定で隠そうとした場合、仕組みの上では誰もチェックできない」と強調しました。
上川陽子法相は「NSCは総理が(秘密を)指定するが、論理的に動かせば(チェックするのは)最終的には総理だ」と認めました。
仁比議員は、「この仕事自体(=自らのチェック)を悪意によって運用されると考えられてしまえば、答えようがない」とした首相答弁(4日、参院予算委員会)を引き合いに、「(日米)核密約が繰り返し問われてきた。首相が『悪意』によって重要な情報を隠し立てしてきた。仕組みのうえで(悪意の運用を)防ぎようがない」と追及しました。
上川法相は「総理を含む公務員が法律や閣議決定に従うことが期待されないことを前提に、制度の善しあしを論ずるのは適当ではない」として、仕組みの上でチェックが働かないことを否定できませんでした。