2014年11月12日(水)
秘密法 恣意的指定防げず
衆院内閣委 佐々木氏が批判
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日本共産党の佐々木憲昭議員は7日の衆院内閣委員会で、秘密保護法では、首相が恣意(しい)的な秘密指定をした場合、誰もチェックできないと追及しました。
国家安全保障会議(NSC)など内閣官房が保有する情報は首相が特定秘密に指定しますが、そのチェック機関である「内閣情報保全監視委員会」は首相のチェックを補佐するだけ。また、「独立公文書管理監」の任命責任者も首相自身です。
佐々木氏は、安倍晋三首相が4日の参院予算委員会で「悪意によって運用されると考えられてしまえば、答えようがない」と答弁していることを指摘。核密約のように、首相が国民にウソをつくなど「『悪意によって運用』されれば、(恣意的な秘密指定を)防ぎようがない」と追及しました。上川法相は「総理が法の運用状況をしっかり国会に報告する」というだけで、まともに答弁できませんでした。
佐々木氏は首相が「後の政権によってチェックされる」と答弁していることもあげ、「秘密保護法の体系ではチェックの仕組みがないことを認めたものだ。こんなずさんな法体系である秘密保護法は廃止しかない」と強調しました。