2014年11月11日(火)
沖縄・嘉手納 F35駐機場を計画
米海兵隊 辺野古新基地使用も
米海兵隊が2015年からの実戦配備を目指している最新鋭のF35ステルス戦闘機の駐機場を、沖縄の米空軍嘉手納基地(嘉手納町、沖縄市、北谷町)に整備する計画であることが10日までに分かりました。米海兵隊が嘉手納基地を拠点にF35の恒常的な沖縄展開を想定していることを明らかにするものです。同時に、日本政府が名護市辺野古沿岸部で建設を強行している海兵隊新基地をF35が使用する危険を改めて示しています。
米海兵隊がこのほど公表した「海兵航空計画2015」によると、17年に米海兵隊岩国基地(山口県岩国市)に16機のF35を配備します。同時に、16米会計年度(15年10月〜16年9月)に、嘉手納基地で「F35のため駐機場を最新化する」と明記しています。
これまで米海兵隊は、アジア太平洋地域での基地運用計画「戦略展望2025」で、海兵隊新基地建設予定地が重なるキャンプ・シュワブ(名護市)を含む「中部訓練場」上空の空域をF35が使用できるようにする重要性を指摘。同空域の拡大を日本政府と協議することを明らかにしていました。
今回明らかになった計画は、沖縄の基地負担の増大につながるものです。F35の使用を想定していない辺野古の海兵隊新基地に関する環境影響評価(アセスメント)も覆ることになります。