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2014年11月9日(日)

沖縄知事選 仲井真陣営の反共デマ攻撃

反撃へ総力で組織戦を

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(写真)仲井真陣営が出した法定1号ビラ

 自民党・仲井真陣営は、「共産主導の県政を許すな!」などと、卑劣な反共デマ攻撃を強めています。しかし、これは最大争点である辺野古の新基地問題で県民を裏切って大義を失い、口にできるのはデマだけであることを、自ら告白しているようなものです。

基地が初争点に

 過去の沖縄県知事選では必ずしも、「基地問題」が最重要争点にはなっていませんでした。しかし、今回の知事選では、地元紙2紙の世論調査で有権者は共通して、「基地問題」が最重要争点だと答えています。これは復帰後、初めてのことです。

 その要因は言うまでもありません。全41市町村の首長・議会議長、県議会の全会派などが署名し、オスプレイの配備撤回・普天間基地の閉鎖・撤去と県内移設反対を訴えた「建白書」の立場から、安倍政権に屈服した自民党県連の一部が脱落。仲井真弘多知事が「県民総意」を踏みにじって辺野古の埋め立て承認をしたばかりか、基地と引き換えの「振興策」で「いい正月を迎えられる」と発言し、県民の誇りと尊厳を傷つけたからです。

 その意味で、今回の選挙は、仲井真氏による県民への裏切りを許すかどうかが最大争点です。また、対決構図は、「基地をつくらせないという沖縄の魂と、(新基地建設を)強力に推し進める日本政府、自民党の強い圧力とのたたかい」(那覇市議会新風会・金城徹幹事長)なのです。ブレずに「建白書」の立場を貫いているのは、オナガ雄志候補です。

 仲井真氏らはさすがに基地問題にふれざるをえなくなり、「普天間基地を5年以内に閉鎖状態にする」「辺野古に移るのは普天間基地の三つの機能のうち、一つだけ」などと弁明を繰り返しましたが、説得力を欠いています。

 また、選挙公約の最大の柱である「沖縄21世紀ビジョン」についても、最近はあまり語らなくなっています。それは、同ビジョンが「基地のない平和な沖縄」を前提にしており、辺野古の新基地建設とセットの「振興策」と相反するからです。

 その仲井真氏に残された最後の手段が、「反共デマ宣伝」です。同陣営が発行した法定1号ビラは、政策は一切示さず、黄色の下地に「共産主導の県政にするな。流れをとめるな!革新不況にするな。」と大書しています。

 仲井真陣営は、「オール沖縄」の立場に立つオナガ候補の陣営に日本共産党が加わっていることをとらえて「オナガ=共産党」だと宣伝しています。菅義偉官房長官も「共産党中心の革新候補」だと攻撃。ある集会では、自民党の参院議員が「県庁に赤旗を立てさせるな」という、使い古しの反共攻撃を叫んでいました。

 確かに、オナガ県政になれば、政府に屈服した仲井真県政の“白旗”は引きずりおろされるでしょう。代わりに掲げられるのは、保守も革新も超え、県民の心を一つにした「オール沖縄」の旗です。これは自民党も共産党も含む、すべての県民のための旗です。

デマとしめつけ

 ただ、「ウソも100回言えば真実になる」との言説もあります。仲井真陣営は文字通りこれを実践し、「オナガ=共産党」というデマ攻撃一本に絞る作戦に出ています。デマとしめつけを打ち破るには、対話・支持拡大や大量宣伝など、全有権者を対象に総力を挙げた組織戦を展開することが求められており、残る一日、一日の奮闘が求められています。


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