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2014年11月2日(日)

平和への道 ゴリラに学ぶ

京都市教育研究集会 山極京大総長が講演

“「戦争は人間の本性」説はウソ”

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(写真)講演する山極寿一・京大総長=10月31日、京都市

 京都大学の山極(やまぎわ)寿一総長は10月31日夜、京都市内で開かれた第44回京都市教育研究集会(同実行委員会主催)で「ゴリラに学ぶ平和への道」と題して講演しました。

 ゴリラ研究の第一人者として知られる山極氏は10月に新総長に就任したばかり。約340人の参加者を前に、ゴリラの動画も交えながら、戦争しない社会へむけて熱弁を振るいました。

 山極氏は、「戦争は人類に不可欠な平和の解決の手段となってきた」という議論も、「戦争は人間の本性である」という学説も、「真っ赤なウソ」だと指摘。長い人類史の中で武器を使い戦争したのは、きわめて最近のことであり、戦争をしないことこそ人間の本性なのだから「戦争はやめられる」と力説しました。

 ニホンザルが優劣を決めるのに対して、ヒト科の仲間であるゴリラは勝ち負けを決めないことを、観察に基づいて紹介。ゴリラが暴力的で残忍だというのは、まったくの誤解だとのべました。そして、人類の歴史でいつ戦争につながる暴力性があらわれたのかを分析し、コミュニケーションの変化にもふれ、「どうすればいいのかは、みなさんへの宿題」と講演を結びました。

 同教育研究集会のテーマは「子どもたちに平和を、学校に憲法の息づく教育を」。同日の全体会では、沖縄への修学旅行で学んだ平和の大切さを学年劇にした中学校の実践例も報告されました。


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