2014年11月2日(日)
沖縄知事選 オナガ勝利へ1万5千人
新基地阻止 熱気あふれる
しのぎけずる大激戦
ウチナーンチュ(沖縄県民)の誇りと尊厳、平和で豊かな沖縄の未来をかけて―。歴史的な沖縄県知事選(16日投開票)で、「辺野古の米軍新基地は絶対に造らせない」と訴えるオナガ雄志(たけし)候補(64)の勝利へ、「うまんちゅ1万人大集会」が1日、那覇市内の野球場(沖縄セルラースタジアム那覇)で開かれました。
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観客席には、目標を大きく超える1万4800人が結集。政府・自民党が総力で支援し、辺野古新基地を推進する仲井真弘多(なかいまひろかず)知事との、しのぎを削る大激戦に競り勝とうと心を一つにしました。
プロ野球の試合さながらに観客のウエーブが幾重にも続くなか、オナガ氏は映画「ロッキー」のテーマとともに最上段から登場しました。拍手と指笛に包まれながら、マウンド近くの舞台に“登板”。「県民の民意を携えて、日米両政府、そして国連とすべて回り、絶対に新辺野古基地を造らせない」と決意を述べ、「基地は沖縄経済の最大の阻害要因。沖縄の歴史・伝統・文化といったソフトパワーでこそ発展できる」と訴えました。
集会では日本共産党の赤嶺政賢衆院議員も訴えました。市田忠義副委員長も出席し、紹介されました。
各政党・団体の代表はそれぞれ、仲井真知事が昨年、公約を裏切って辺野古の埋め立て承認と引き換えに得た「振興策」で、「いい正月を迎えられる」と述べたことで、県民の誇りを傷つけられたと怒りを表明。オナガ氏の勝利で「本当にいい正月にしよう」と異口同音に語ります。
俳優の菅原文太氏もかけつけました。「政治の役割は、絶対に戦争をしないこと。安倍政権や仲井真氏は、戦争を前提に沖縄を考えている。辺野古の海を、勝手に他国へ売り渡さないでくれ」と怒りをこめました。