2014年10月30日(木)
地域医療が見えなくなる
衆院委で高橋氏 「ビジョン」追及
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日本共産党の高橋ちづ子議員は29日の衆院地方創生特別委員会で、「地方を考えるとき、地域医療はその重要な要素の一つだ」と述べ、地方創生と地域医療の関係をただしました。
先の国会で成立した医療・介護総合法では、各医療機関からの病床機能報告をもとに、医療圏ごとの必要量を地域医療ビジョンに示します。
高橋氏は、データは国が委託する、みずほ情報総研が一括して集約することを指摘。データだけでは医師不足による病棟閉鎖などの実情が見えなくなると追及しました。そのうえで、北海道の人口10万人あたりの医師数、圏域を超えて他市に通院や入院する患者の実態も示しました。
塩崎恭久厚労相は地域医療に関する今後の議論について「現状を前提にやるということであると(札幌と旭川に集中するという)間違ったことになる可能性も十分ある」と述べ、地域の実情を考慮する考えを示しました。
高橋氏はまた、07年から医学部の定員を増してきた国の対応について、恒久化措置を求める各地の要望を下村博文文科相に伝えました。下村氏は「関係自治体の意見も参考に検討していきたい」と答えました。