2014年10月23日(木)
解釈改憲の暴走批判
参院憲法審査会 仁比・吉良氏発言
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参院の憲法審査会が22日、開かれました。日本国憲法について各党が見解を表明し、日本共産党から仁比聡平議員と吉良よし子議員が発言しました。
仁比氏は改めて、「憲法審査会は動かすべきでない」と主張しました。日米軍事協力の指針(ガイドライン)の再改定に向けた「中間報告」について、「(集団的自衛権行使容認の)閣議決定の具体化を国会審議もまともにやらず、何ら国内法の土台もないもとで、日米両政府間の協議を先行させ、『海外で戦争をする国』づくりのレールを敷くやり方は、憲法の上に日米同盟を置き、国民も国会もそっちのけに憲法を二重三重に踏みにじる暴挙だ」と批判しました。
そのうえで、多くの国民が解釈改憲の暴走に反対の声を上げていると強調。閣議決定を「国会の多数を獲得すれば時の政権の判断次第という憲法破壊宣言だ」と批判し、撤回を求めました。日米ガイドライン再改定に向けた作業を直ちに中止するよう求めました。
吉良氏は、現憲法が戦争への反省から出発し、戦争で殺し殺されなかった67年間の実績を強調し、「現憲法の歴史そのものに誇りを持ち、守り抜くことが重要だ」と述べました。
また、国民の暮らしと権利を保障する規定を定めながら、若者の半数が非正規雇用などで苦しむ現状を告発し、「歴代政権によって働く権利を踏みにじる改悪が続けられてきたからだ」と指摘。「憲法を語るなら、改悪によって現行憲法の掲げる理想を壊している政府のやり方こそ、最も真剣に語られなければならない」と述べました。