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2014年10月21日(火)

小渕経産相・松島法相が辞任

無反省な金権自民体質

「政治とカネ」疑惑

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 小渕優子経産相と松島みどり法相が20日、自身の「政治とカネ」をめぐる疑惑で追及を受けていた問題でそろって閣僚を辞任しました。9月の内閣改造後わずか1カ月半で、2閣僚が同じ日に辞任するという極めて異例の事態となりました。閣僚の辞任は第2次安倍内閣が発足した2012年12月以来初めて。改造の目玉とした「女性活躍」を象徴する女性閣僚のダブル辞任は政権にとって大打撃となります。


 安倍首相は「任命責任は首相である私にある。こうした事態になったことを国民に深くおわび申し上げる」と謝罪しました。両氏の後任として、経産相に宮沢洋一氏、法相に上川陽子氏が起用されました。

 小渕氏は、関連する政治団体が後援会員らの観劇費用を負担したという公職選挙法違反の疑いなどが指摘されていました。松島氏も、自らの名前入り「うちわ」を選挙区内で配布した問題で、公職選挙法違反との追及を受けていました。

 辞任理由について小渕氏は会見で、「本来やらなければいけない審議に大きな影響を与えてしまった」「(疑惑は)第三者を入れて調査しないと解明できない。大臣としての重責を両立するのは難しいと判断した」と説明しました。

 松島氏は「法に触れたとは考えていないが、国政を停滞させてはならないとの思いで、辞職する」と発言。国民への説明責任を果たすことより、政府・与党の国会対策を優先させる立場を示しました。

 国会図書館によると、同じ日に2人以上の閣僚が辞任した例は、1989年以降で2回ありました。過去の2事例は、93年に宮沢内閣不信任案に賛成するために2人の閣僚が辞任したケースと、90年に2人が病気を理由に辞任したもの。今回のように不祥事で2人が同日に辞任するケースは初めてとなります。

 自民党の谷垣禎一幹事長は同日、記者団に「政権へのダメージはある」と語りました。


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