2014年10月20日(月)
防災訓練にオスプレイ
全国初 市街地飛行に怒りの声 和歌山
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和歌山県は19日、南海トラフ巨大地震の津波被害を想定した防災訓練を行い、米海兵隊の垂直離着陸機MV22オスプレイ(普天間基地所属)が2機参加しました。オスプレイが自治体主催の防災訓練に参加するのは全国で初めて。2機は県管理の民間空港である南紀白浜空港や、本州南端の観光地として知られる広場に離着陸し、沖縄配備後に初めて基地外での訓練実績をつくりました。
南紀白浜空港への進入時、オスプレイ1機が役場や学校がある白浜町中心部の温泉街上空を飛行する姿が、日本共産党の高田由一県議をはじめ、住民多数に目撃されました。県は、訓練時に住宅地上空を避けるよう米軍に要請し、「米軍は応じると回答した」と9月に県議会で答弁していました。
訓練には県内外から118機関、約6400人が参加。陸海空の自衛隊約1500人に加え、海上自衛隊の護衛艦「いせ」も同県串本町の沖に展開し、オスプレイや防災ヘリコプターの洋上拠点となりました。
白浜町で開かれた抗議集会には、監視行動とあわせて約700人が参加(主催者発表)。防災を名目にしたオスプレイの訓練拡大や、日米合意を無視した市街地上空の飛行に怒りの声が相次ぎました。