2014年10月18日(土)
将棋新人王戦
阿部四段タイに持ち込む
最新の左穴熊で攻め勝つ
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佐々木勇気五段(20)の先勝で迎えた第45期将棋新人王戦(しんぶん赤旗主催)の決勝三番勝負第2局は17日、東京都渋谷区の将棋会館でおこなわれ、午後5時14分、136手で阿部光瑠(こうる)四段(19)が勝って、対戦成績を1勝1敗のタイに戻しました。決着は24日に同所でおこなわれる最終第3局に持ち越されました。
第2局は佐々木五段の先手番。▲7六歩△3四歩▲7五歩△5四歩で先手石田流、後手中飛車の相振り飛車の出だしから、後手が左穴熊をめざし、「振り飛車系統の最新形」(立ち会いの佐藤天彦七段)の戦型となりました。
先手の飛車の動きに後手の金銀がバラバラにされる展開となりました。
「先手は玉形の堅さを生かして動いていきたい局面」(佐藤七段)と見られる中、26手目△7二金や36手目△6三金に対し、それぞれ46分、31分と長考し「攻めの工夫」(佐々木五段)を探ったものの仕掛けられず、長期戦となりました。
「しだいに後手の形がよくなる」(佐藤七段)展開となり、考慮時間も一方的に先手が使うなか、82手目△2七歩の玉頭たたきから一気に終盤へ。1時間以上考慮時間を残す阿部四段も早指しで先手玉を追いつめました。
勝った阿部四段は「第3局までできるようになりうれしい。第3局は精いっぱいたたかいます」と述べ、佐々木五段は「もう少し粘れたのではないか。第3局は自分らしい将棋を指したい」と決意を語りました。
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