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2014年10月18日(土)

小渕経産相 止まらぬ政治資金疑惑

今度は不記載

総選挙の12年「観劇会」

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 自民党の小渕優子経済産業相が関係する政治団体の政治資金をめぐる不明朗な支出問題で、総選挙があった2012年にも観劇会を実施したにもかかわらず、観劇会の収支が政治資金収支報告書に記載されていないことが17日、あらたにわかりました。不記載は政治資金規正法に違反する疑いがあります。


 「明治座」(東京・日本橋浜町)の観劇会は「小渕優子後援会」と、小渕氏の第3の“財布”である「自民党群馬県ふるさと振興支部」が主催し、07年から実施しています。小渕氏の説明によると、参加者は1000人〜2000人。1人あたり1万2000円の会費を集めていたといいます。

 ところが、政治資金収支報告書では、10年と11年の2年間で劇場側への支出が参加者から集めた収入を約2600万円上回り、選挙区の有権者への利益供与を禁じた公職選挙法に違反する疑いが指摘されています。

 12年の観劇会は、総選挙直前の10月にあった「明治座創業140周年記念公演 梅沢富美男・中村玉緒特別公演」。ふるさと振興支部の収支報告書には、事業の記載がいっさいなく、小渕優子後援会の収支報告書には、事業として「国会見学」があるものの、観劇会の記載はありません。

 この問題は、17日の衆院経済産業委員会でも取り上げられ、小渕氏は「観劇会は07年から毎年実施している。12年も開催し、私もうかがった」と事実を認めたうえで、「12年が必ず(両団体の)共催だったか申し上げられない」と答弁。一方で、「他の団体が主催したということは、私が知る限りはない」とものべ、実態調査を急ぐ考えを示しました。

 さらに、小渕氏は「『知らなかった』では済まされない」と語り、政治資金の管理が不十分だったことへの責任を認め、観劇会の実施状況や会費、収支の明細などの資料を「週明けに出せるように集めたい」とのべました。

自民支部に解明求める

共産党群馬県委

 日本共産党群馬県委員会(小菅啓司委員長)は17日、小渕優子経済産業相の政治資金をめぐる疑惑解明を求める申し入れ書を、自民党群馬県第5選挙区支部の事務所(中之条町)に届けました。

 申し入れ書は「不明朗な収支は、有権者の買収や収支報告書の虚偽記載の疑いが指摘されるなど国会議員の資格が問われる問題」だとして「事実関係を速やかに国民・有権者に明らかにし、指摘されている疑惑が事実であれば国民・有権者に謝罪し、経済産業相の辞職はもちろん衆議院議員も潔く辞職」することを求めています。


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