2014年10月17日(金)
介護サービス切り捨て
小池議員 指針案の撤回求める
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日本共産党の小池晃議員は16日の参院厚生労働委員会で、介護保険改定のガイドライン(指針)案は介護サービスを切り捨てるものだと追及し、指針案の撤回を求めました。
指針案では「住民主体による支援等の多様なサービスの利用を促す」と明記しています。小池氏は「新たにサービスを利用する人はもっぱらボランティアなど多様なサービスに誘導することになる」と指摘。厚労省の三浦公嗣老健局長は、「ケアマネジメントで適切なサービスを提供していく」と説明しました。
小池氏は、指針案では「現行相当サービス」も認知症の人などに限り、「可能な限り住民主体の支援に移行していく」としており、「大規模な“要支援切り”がおこりかねない」と批判しました。
指針案では「要介護認定」を省略し、市町村などの窓口で簡単な「チェックリスト」にかけて、サービスを割り振ることが可能になります。
小池氏が「明らかに対象外と判断できる場合」はチェックリストにかけずに割り振ることも可能だとただすと、三浦氏は「必要なときは申請は可能だと説明する」などと言い訳しました。
小池氏は、「専門家でない市町村職員の判断で要介護認定も受けられず、安上がりサービスに割り振られることになる」と指摘。指針案が、“掃除機をほうきに代えたりすれば自立できる”などと冷酷なことを言っていることもあげ、「ガイドライン案は根本的に見直し、改悪は中止すべきだ」とのべました。