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2014年10月15日(水)

きょうの潮流

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 17歳のマララさんらに決まった今年のノーベル平和賞。日本の憲法9条をはじめ過去最多となる278の個人・団体が推薦されたなかに、エドワード・スノーデン氏の名前がありました▼米国政府の情報収集活動にかかわり、それを暴露した人物。推薦したノルウェーの国会議員は、彼の勇気ある告発が公の論議を巻き起こし、政策の変更によって「より安定した平和な世界秩序に貢献した」と理由を語っています▼スノーデン氏は中央情報局(CIA)と国家安全保障局(NSA)の元職員でした。“すべてを収集する”というスローガンのもとで市民を監視し、世界中の通話や電子メールを傍受する日々。生々しい実態を白日の下にさらしました▼その闇が日本にも広がろうとしています。安倍政権は秘密保護法の運用基準を定め、12月10日から施行することを決めました。秘密の対象を列挙し、チェック機関を新設。国民の知る権利を尊重し、報道の自由にも配慮した、と▼しかし、この法の本質は何ら変わりません。政府の都合によって集めた情報を隠し、それを漏らした者に厳罰を下す。安全保障の名目で秘密はどこまでも拡大し、チェック機関の独立性も保てない。暗黒の社会に道を開くだけです▼権力によって日常の生活が監視され、知ることや自由を奪われる。9条をなくし、戦争への道と一体になった法の運用。日本をそんな国にしてもいいのか―。官邸前にひびく秘密保護法反対の声。廃止に追い込むまでたたかいはつづきます。


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