2014年10月12日(日)
聞くほど再稼働不安
川内原発住民説明会
鹿児島・日置市
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市内外から約500人が参加。「もし重大事故が起きれば、住民は生存権、居住権が奪われる危険がある。絶対安全を求めるのは当たり前。その担保はどこにあるのか」との質問に、担当者が「リスクをゼロにはできない。できるだけリスクを下げる努力を続ける」と答えると、「それなら再稼働するな」など騒然となる一幕も。「鹿児島市内では説明会が開かれない。人口も一番多い県都で開いてほしい」「経産相は説明にくるべきだ」との意見には拍手が起き、発言した9人全員が原発への不安を語りました。なおも質問を求める挙手が多数ありましたが、2時間弱で説明会は打ち切られました。
鹿児島市在住の女性(43)は「説明を聞き、かえって不安になった」と語り、県保険医協会の岡茂会長は「アリバイ的なやり方。重大事故のリスクをゼロにできないのなら、廃炉にするしかない」と話しました。
「安全性は理解」日置市長述べる
説明会終了直後、宮路高光日置市長はコメントを発表。「(本日の説明で)安全性についての理解はしたところであります。引き続き工事計画認可や保安規定変更認可等について注視していきたい」と述べました。
日本共産党の山口初美市議は「日置市は、30キロ圏にかかります。9月30日、川内原発再稼働の条件である地元同意の『地元』に位置づけるよう県知事に求める意見書を、市議会が全会一致で可決したにもかかわらず、市長は“県と薩摩川内市に同意は任せ、その判断に従う”という姿勢。市民の安全への責任を自覚してほしい」と述べました。