2014年10月9日(木)
「河野談話」見直し意見書
山形県議会 自民党が提出断念
請願は採択
山形県議会9月定例会最終日の8日、自民党は「河野談話」見直しを求める意見書の提出を準備していましたが、提出を断念し、定例会は閉会しました。
自民党県議が紹介議員となり、山形再生会議から「河野談話」見直し意見書を国に出すことを求める請願が提出されていました。6日の総務常任委員会で本会議提出について審議されましたが、自民党だけの賛成で、全会一致とならない異例の事態となりました。
8日の本会議で日本共産党の渡辺ゆり子県議は、請願の採択反対の討論に立ち、請願は「吉田証言」を虚偽だとしているが、「河野談話」は「吉田証言」を採用していないこと、また、本人の意思に反して「慰安婦」にされた事実は変わらず、その重みを否定することはできないと述べました。渡辺県議のほかに、県政クラブと2人の無所属議員が反対討論をしました。
請願は自民党だけの賛成で採択しましたが、意見書は提出されませんでした。
「河野談話」見直し請願書提出に対し、山形県革新懇、憲法改悪反対県共同センター、県AALA連帯委員会は、全県議へ請願書を採択しないことを求めるはがき、手紙、ファクスなどによる要請行動を山形県民に呼びかけていました。
日本共産党の渡辺ゆり子県議の話 多くの県民が声を上げ行動した結果です。6日の常任委員会で全会一致とならず、自民党が議員発議で意見書の提出を試みましたが、それも多くの県民の働きかけによりできませんでした。歴史の事実を曲げるなという声の勝利、山形県民の良識の勝利です。