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2014年10月7日(火)

きょうの潮流

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 歯を磨こうとパジャマ姿で鏡をみたオバマ米大統領。映っているのは、胸に「戦争!」と書かれたワッペンを誇らしげに着けたブッシュ前大統領に似た顔だった―。こんな風刺漫画が、米軍準機関紙「星条旗」に掲載されていました(2日付)▼米兵の目にも2人は似てきたのかもしれません。2008年の大統領選でオバマ氏が掲げた公約は、イラクからの部隊撤退でした。11年に撤退は果たしたものの、再び戦争の道へ。今度の標的は、イラクとシリアで占拠地域を拡大するイスラム過激派武装勢力「イスラム国」です▼風刺漫画掲載の前日に同紙が1面に掲げた大見出しは「ほぼ10億ドル」。イスラム国への攻撃にこれまでかかった費用です。日本円で約1100億円▼戦闘は今も続いています。米シンクタンクによると今後2万5千人の地上軍を送り込んだ場合、毎月18億ドル(約2千億円)かかるとも。戦争経費の膨大さにめまいがしそうです▼イスラム国の残虐さは国際テロ組織アルカイダさえ批判したほど。抑え込みは国際社会にとって重大課題です。問題はそれが空爆でできるのか、です。元米兵などでつくる平和組織・退役軍人平和会は警告します。「さらなる空爆は、さらなる分断と流血、過激派勢力の増大、暴力による介入の繰り返しをもたらす」▼専門家が指摘するのは、外部からの武器や資金、戦闘員の流入が事態を悪化させているということ。国際社会が一致してそれを断ち切り、イスラム国を孤立させる外交努力がいま必要です。


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