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2014年10月6日(月)

きょうの潮流

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 いま子どもたちの間で人気の体操があるそうです。「ラジオ体操第一」ならぬ「ようかい体操第一」。アニメ「妖怪ウォッチ」の番組の終わりに流れる歌と踊りです。アニメそのものの人気と相まって、軽快なリズムとユニークな踊りが、子どもたちの心をとらえているようです▼できないことを妖怪のせいにする、その歌詞は少し気になりますが、運動会で手足を思いっきり広げ踊る姿はなんともほほ笑ましい▼異変が起きているといわれて久しい子どもたちの体。「朝からあくび」、授業で座っていられない「背中ぐにゃ」「すぐ疲れたという」などは変わらない上、ゲーム機で外遊びがさらに減るなどマイナス要因は増えています▼気になる指摘を目にしました。子どもの学力にとどまらず、体力も家庭の経済力に左右されるというものです。武蔵野大、杏林大兼任講師の舞田敏彦氏が、都内の学力、体力テストの結果と、各区市町村の住民税課税額とを比較した結果、「地域住民の所得と強く相関している」(「日経デュアル」7月18日)と結論づけています▼民間のスポーツクラブに通う子も増えているといわれます。部活動をするにも用具をそろえ、遠征や合宿にもお金がかかります。そうした費用が壁となり、子どもたちの心身の成長を阻む要因になっているとすれば、あまりに切ない現実です▼校庭に親子の歓声が響く季節。貧困と格差を是正するたたかいは、子どもたちの健やかな成長を取り戻すたたかいでもあると実感します。


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