2014年10月4日(土)
親子・会社員・高校生…
未来かけ原発ノー
官邸前響く声
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3日に行われた首相官邸前抗議行動には、子どもの手をひいてコールする父親、会社帰りのサラリーマンや高校生の姿もありました。2000人(主催者発表)の参加者はドラムやタンバリン、鈴を鳴らし、「安倍晋三は原発やめろ」「川内原発再稼働反対」と訴えました。
この日は、選択授業の一環で東京都町田市の和光高校の生徒たちが約40人訪れました。参加者に質問し、熱心にメモを取り、話に耳を傾けました。2年生の男子2人組は「原発のこと自体、よく知らないのでいろいろ教えてもらった」「参加している人は日本の将来を大事に考えているのだと思った」と語りました。
岐阜市の女性(65)は「黙っていたら未来をになう子どもや孫に恥ずかしい」という一心で初めて参加しました。「原発を再稼働し、輸出しようなんて許せない。政府には国民の生活を守る姿勢はどこにもない。恥を知るべきです」といいます。
埼玉県所沢市の女性(50)は、インターネットで知って初めて参加。「原発は廃棄物の処理にコストがかかるので、ずっと反対していました。官邸前に来れなくても反対の人はたくさんいると思う。原発をなくすために行動していきたい」
東京都杉並区の男性(73)は「原発事故のせいで復興はすすんでいません。原発推進をはじめ、あらゆる問題で民意は無視され、国民は怒っている。安倍政権は打倒するしかない」と話しました。
笠井・吉良氏が国会前スピーチ
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日本共産党の笠井亮衆院議員と吉良よし子参院議員は3日、官邸前抗議行動に参加して、国会正門前でスピーチしました。
吉良議員は、「安倍首相は、『被災者の心に寄り添う』といいますが、原発はいらないの声を聞いていない。国会のなかでこの声をぶつけていきます」と発言しました。
笠井議員は、「鹿児島の川内(せんだい)原発再稼働反対の集会に参加してきました。7500人! すばらしい集会でした。安倍首相は聞く耳を持っていない」と指摘。「火山は怖い。専門家も噴火を予知できないといっているのに、原発を再稼働させようとするとはとんでもない」と強調しました。