2014年10月3日(金)
オスプレイ発艦失敗
ペルシャ湾 出力低下 乗組員1人不明
墜落の可能性示す
米海軍は1日、ペルシャ湾上で米海兵隊の垂直離着陸機MV22オスプレイが強襲揚陸艦マキン・アイランドの甲板から発艦しようとした際、エンジン出力が一時低下して発艦に失敗したと発表しました。その際、機体から脱出して海中に飛び込んだ乗組員2人のうち1人が行方不明になっています。
発表によれば、事故が発生したのは国際標準時1日午後2時10分(日本時間同日午後11時10分)。オスプレイはその後、操縦不能状態を脱し、着艦しました。乗組員が海中に飛び込んだ際の高度や、落下傘などの使用の有無などは不明です。
オスプレイは第11海兵遠征隊に所属し、イラクとシリアで勢力を広げるイスラム過激組織「イスラム国」掃討作戦に参加しています。
事故を起こしたオスプレイは普天間基地(沖縄県宜野湾市)に配備されている24機と同型機。陸上自衛隊も来年度、導入を予定しています。米紙クリスチャン・サイエンス・モニター1日付(電子版)によれば、専門家は米軍機の出力低下について、「あなた方が考えている以上に、頻繁に発生している」と指摘しています。
今回、オスプレイの操縦士は生還できましたが、失敗して墜落した可能性も考えられます。同機を日本のような人口密集地で運用する危険性をあらためて示しました。