2014年10月2日(木)
「新基地反対する方がおかしい」
仲井真沖縄知事が暴言
渡久地県議厳しく批判
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沖縄県の仲井真弘多(なかいま・ひろかず)知事は9月30日、同県名護市辺野古の米軍新基地建設をめぐり、「辺野古に反対すれば普天間(基地)の『移設』が遅れる。(新基地に)反対する方がおかしい」などと述べ、新基地建設反対の圧倒的な県民総意を敵視する暴言を吐きました。日本共産党の渡久地(とぐち)修県議の一般質問に答えたものです。
仲井真知事はさらに、SACO(日米行動特別委員会)合意から「18年たっても普天間(基地)は動かなかった。『米国に持って帰れ』という主張は絵空事だ。だからより安全な場所に移すために辺野古を承認した。私は(基地の整理縮小に)貢献している」と述べ、新基地推進の姿勢を露骨に示しました。
渡久地県議は、仲井真知事が「(政府側の)普天間固定化の発想が出てくること自体、一種の堕落だ」と述べていた発言に触れ、「今度は知事自身が『辺野古移設か普天間固定化か』の二者択一を県民に迫っている」と厳しく批判しました。
さらに渡久地県議は、県策定の「沖縄21世紀ビジョン」に「基地のない沖縄をめざす」と明記されていると指摘。「辺野古を承認した知事にはビジョンを語る道義的立場はない」と断じました。