2014年10月1日(水)
すき家 深夜休止6割
1167店 複数勤務確立できず
牛丼チェーン最大手「すき家」を展開するゼンショーホールディングスは30日、全店舗の約6割に当たる1167店舗で、深夜に複数勤務体制を確立できないとして、10月1日から当面、深夜営業を休止すると発表しました。
すき家は人手不足と新メニューの過重負担で、今年2月から3月にかけて一時閉店が相次いだため、4月に「店舗の労働環境改善」を経営の最重要課題にすると発表。会社が設置した第三者委員会は7月、深夜の1人勤務(ワンオペ)解消などを提言しました。
すき家店舗は現在、1981店舗。このうち、22店舗が閉店中で、116店舗は24時間型ではない店舗です。24時間営業の1843店舗のうち、深夜の複数勤務体制を確立できたのは、589店舗にとどまりました。87店舗は曜日によっては深夜も開店します。
報道発表では「今後の人員確保の状況によって深夜の営業状況は変化します」としています。
また、ゼンショーはすき家以外の焼き肉、うどん、ラーメン、カフェなどの事業をグループ別会社に承継し、ゼンショーの社名を「すき家本部」に変更するとしています。
すき家で働く労働者が加入している首都圏青年ユニオンは、「ワンオペ」を即時廃止し労働条件の改善を行うよう求めていました。