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2014年10月1日(水)

香港抗議10万人に拡大

催涙弾発射に市民反発

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 【北京=小林拓也】中国政府が提示した香港行政長官の選挙制度改革案に反対する香港の市民や学生による抗議行動は9月29日夜から30日にかけてさらに拡大し、10万人以上が街頭で抗議の声を上げました。現地からの報道によると、香港島の金融街・中環(セントラル)周辺や政府本部のある金鐘や繁華街の銅鑼湾、対岸の九竜半島の一部の幹線道路も抗議者が占拠し、街頭行動は全香港規模に広がりつつあります。

 中心部では、バスが運休するなど交通はまひ状態。一部の銀行の営業所は営業を停止しています。中心部の小中学校は30日も休校になりました。香港政府は10月1日夜の国慶節(建国記念日)を記念する花火大会の中止を決めました。

 香港の梁振英行政長官は30日の記者会見で、2017年の長官選挙から民主派を排除したと批判されている選挙法は、中国全国人民代表大会(全人代)常務委員会によって決定されたもので撤回は不可能だと強調し、街頭行動は「長く続くだろう」との見通しを示しました。

 抗議者を増やした要因の一つが、デモ隊を排除するために香港警察が28日夜から29日未明にかけて催涙弾を使用したことへの反発です。警察は87発の催涙弾を発射。40人以上が負傷しました。

 催涙弾を防ぐために傘を使ったことから、行動は「雨傘革命」とも呼ばれ、傘に「民主」や「普通選挙」などのスローガンを書く抗議者もいます。

 八つの大学の学生会は9月29日、無期限のストライキを決定。学生や市民らは梁長官に対し、デモ隊への暴力を停止し、対話に応じるよう求めています。


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