2014年9月28日(日)
核兵器廃絶国際デー
「禁止条約交渉開始を」
国連本部 記念式典で非同盟諸国など
【ニューヨーク=島田峰隆】国連本部で26日、初めての「核兵器全面廃絶国際デー」を記念する式典が開かれました。国連総会に集まっている各国の代表が参加。昨年の総会で国際デーの設置を提案した非同盟諸国をはじめ、多くの国が核兵器を包括的に禁止する条約の交渉開始を求めました。
非同盟諸国を代表して発言したイランのザリフ外相は、「毎年この日は国際世論の関心を核兵器の危険やその廃絶の利点に向ける効果的な基盤になる」と強調。「核兵器の使用は国連憲章違反であり、人類に対する犯罪だ」とし、「包括的な核兵器禁止条約の交渉の即時開始」を訴えました。
コスタリカのゴンサレス外相は、中南米カリブ海諸国共同体(CELAC)を代表して発言。「CELACは多国間で合意された時間枠の中で核兵器を禁止する法的な拘束力のある文書の即時交渉開始へ向けて先導してきた」と語りました。
今年12月に「第3回核兵器の人道上の影響に関する国際会議」を開くオーストリアのクルツ外相は「核兵器の時代を終わらせる緊急の行動が必要だ」と述べ、同会議への参加を訴えました。
一方、日本の岸田文雄外相は「核軍縮を着実に進展させるべくブロックを着実に積み上げる努力を重ねたい」と述べるにとどまりました。