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2014年9月27日(土)

普天間基地 19年までの運用停止

米司令官 「日本から提案ない」

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 米太平洋軍のロックリア司令官(大将)は25日(現地時間)、米国防総省で記者会見し、菅義偉官房長官が米海兵隊普天間基地(沖縄県宜野湾市)の2019年までの運用停止を目指す考えを表明したことについて「日本政府からすでに提案があったのか」と問われ、「私の知る限り、提案されていない」と語りました。

 菅長官は17日の沖縄訪問で、仲井真弘多県知事が求める「普天間基地の5年以内の運用停止」について今年2月を起点にし、19年2月までの運用停止を目指す考えを示していました。ロックリア司令官の発言は、日本政府がいまだ19年2月までの運用停止という考えについて米側に伝達していないことを明らかにするものです。

 ロックリア司令官は「キャンプ・シュワブに十分な代替施設ができるまでMV22(垂直離着陸機オスプレイ)は普天間で運用する必要がある」と述べ、沖縄県名護市辺野古に新基地が完成するまで普天間基地の運用停止は不可能との認識を改めて示しました。

 日米両政府が昨年4月に合意した沖縄の米軍基地に関する「統合計画」によると、新基地建設の完成には調査・設計から完成まで9年が必要と見込んでいます。

 一方、江渡聡徳(あきのり)防衛相は26日の記者会見で「5年以内の運用停止」について公式に打診したのか問われたものの、明確な回答はありませんでした。さらに、25日のヘーゲル米国防長官との電話会談では、「時間が短く、具体的な中身に入れなかった」として、打診しなかったことを認めました。


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