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2014年9月24日(水)

きょうの潮流

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 暑さ寒さも彼岸までといいますが、すっかり涼しくなった朝晩に秋の深まりを感じます。「秋風やむしりたがりし赤い花」(一茶)。彼岸の中日も過ぎ、季節は足早に冬へと向かいます▼すっきりとした晴天が少なく、水害ばかりが目立った夏。いまも台風が列島に近づき、大雨の警戒が呼びかけられています。荒れ狂う天の激しさ。それは、長い間の営みを根底から壊される恐れとともに、焦燥感を抱かせます▼いま国連では、気候変動をテーマにした国際会議が開かれています。世界全体の二酸化炭素の排出量は今年も過去最高を更新する勢い。進む一方の地球温暖化に歯止めをかけるためのとりくみは一刻の猶予もありません▼募る不安や危機感に比べ、国レベルの動きは鈍い。国連の会議を前にして各地で多くのデモがわき起こっている姿を本紙が伝えています。「各国の首脳よ、行動せよ」「気候ではなく政治を変えよう」と▼地球をむすぶ連帯とともに、国内では戦後最悪の内閣とのたたかいがつづきます。戦争する国づくり、消費税の再増税、原発再稼働、沖縄の新基地建設。どれをとっても平和と生活を脅かす安倍政権を倒すことも時を待てません▼墓参りの途中、赤く咲き乱れる彼岸花の群れを目にしました。死人花などと嫌われがちですが、毒があることから田や墓を害虫から守ってきた花です。花言葉には「情熱」があります。この秋のたたかい。それを支えるのも、よりよい政治や社会をつくりたいとねがう人びとの情熱です。


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