2014年9月22日(月)
志位委員長、スリランカ野党党首と会談
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日本共産党の志位和夫委員長は19日、アジア政党国際会議(ICAPP)第8回総会に出席のため訪問中のスリランカのコロンボで、ICAPP総会を与党スリランカ自由党と共同主催した同国の最大野党、統一国民党のラニル・ウィクラマシンハ党首と会談しました。
志位氏はウィクラマシンハ氏が首相だった12年前にもコロンボで会談しています。両氏は再会を喜び合い、アジアと世界の平和の問題、スリランカの国民和解の取り組みなど幅広い問題を話し合いました。
志位氏はICAPP総会のテーマ「アジアの共同体の構築」に関わって、日本共産党の「北東アジア平和協力構想」を紹介。「ASEANのような平和の地域共同体を北東アジアでもつくりたい」とのべました。
ウィクラマシンハ氏は「構想」の目標と原則のうち、「日本が過去に行った侵略戦争と植民地支配の反省は不可欠の土台」との部分について、「とても大切です。これは避けて通れない問題ですが、日本の首相は靖国神社に参拝しています」と指摘。「日本の『過去の反省』なしには、朝鮮半島の非核化を含め諸課題の解決が進まないのではないでしょうか」とのべました。
志位氏は「その通りです。日本共産党は日本の侵略戦争に唯一反対した党であり、この問題を克服する特別の責任があります」と表明。「日本が『過去の反省』についてきちんとした態度をとれば、北東アジア規模の『友好協力条約』締結を含めた、この地域の平和と安定の道が大きく開かれるでしょう」とのべました。
ウィクラマシンハ氏は「どんな問題も戦争しないで解決すべきです」と、日本共産党の「構想」への賛意を示すとともに、日本の政党は国際的な役割をより発揮してほしいと期待を寄せ、日本共産党の代表団がICAPP総会に参加したことを評価しました。
核兵器廃絶の問題について志位氏は、原爆投下70年、核不拡散条約(NPT)再検討会議が開催される来年、「国際社会が核兵器禁止条約の交渉開始で合意することを強く求めていきたい」とのべました。
「これ以上ないぐらい同意します」と応じたウィクラマシンハ氏は、「この地域ではインド、パキスタンが核兵器を持っています。ICAPP総会の『コロンボ宣言』案は核兵器禁止条約の交渉開始の重要性に触れています」と強調しました。
両氏は、日本共産党と統一国民党との関係を発展させること、核兵器廃絶の問題での協力を進めることについて話し合いました。
志位委員長、スリランカ大統領とあいさつ
日本共産党の志位和夫委員長は19日夜、スリランカ・コロンボの大統領府で、マヒンダ・ラジャパクサ大統領と会い、あいさつをかわしました。
志位氏は、ラジャパクサ氏が野党のリーダーだった12年前にも、コロンボで会談しています。志位氏は12年前の両氏の写真を手渡して再会を喜び、アジア政党国際会議の主催国として、スリランカが果たした役割に謝意をのべました。