2014年9月21日(日)
点字ブロックに物を置かないで
盲導犬は私たちの体の一部
視覚障害者が宣伝
東京
盲導犬や視覚障害のある女子生徒に対する暴行傷害事件が相次ぐ中、東京視覚障害者協会は20日、東京・新宿区の高田馬場駅前で、「視覚障害者の安全・安心な歩行に理解と支援を」と宣伝・署名行動を行いました。
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稲垣実会長は「社会参加するには移動・歩行が必要です。私たちにとって点字ブロックは道。駅のホームの点字ブロックの上に物を置いたり、点字ブロックの上に立ち止まることのないよう、よろしくお願いします」と訴えました。
盲導犬ニコラスと参加した田中章治副会長は「盲導犬は私たちのパートナーであり体の一部です。盲導犬を傷つける行為は、私たちを傷つけることに等しい」と述べて、視覚障害者の安全な歩行に対する理解を求めました。
埼玉県富士見市から参加した女性(82)は、網膜色素変性症で徐々に見えなくなりました。「見えなくなり始めたころは1人で出歩かなかったけど、最近は1人でも出かけるようになりました。点字ブロックのありがたさを感じますが、店の前に敷かれた点字ブロック上に自転車などがあると困ります」と話していました。
妻、息子と一緒に署名に応じた埼玉県上尾市の男性(57)は「障害があっても自立し、どこへでも出かけられた方がいいですよね」と話しました。