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2014年9月17日(水)

きょうの潮流

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 連休明けの昼休み。漂うけだるさを、関東地方を襲った大きな地震が一変させました。茨城県南部を震源に最大震度5弱。突き上げるような揺れに、肝をつぶした方も多かったのでは▼NHKは番組を切り替えて地震速報に。すぐに津波の有無や、茨城の東海村にある原発の様子を伝えます。異常の情報はない、周りの放射線量の値に変化はない、と▼地震とともによみがえる原発事故の恐怖。3・11から、私たちの一部になった消し去ることのできない負の記憶です。原発が存在するかぎり、その恐怖と苦しみ、悲しみにおびえる日々はつづきます。それは今という時代の反映です▼3年半の時が過ぎても、収束に向かうどころか、事故に終わりはみえません。住みかを追われ、家族が引き裂かれ、いまだに安住の地もない。そんな被災者の今を描いた青年劇場「羽衣House」が新宿の紀伊国屋ホールで上演中です▼避難家族を受け入れる民間の宿泊施設が舞台。部屋を荒らした犯人を捜すなかで、被災者が抱える問題があぶり出されていきます。親子別居、自己喪失、葉っぱや土に触れない子どもたち…。それぞれの意見や矛盾がコミカルに重なっていきます▼胸に響いたセリフがありました。「人は生きる場所は選べるが、生きる時代は選べない。だから、時代をつくる者の責任は重い」。時代の責任はその時代を生きた人間が取らなければならない―。自由に飛べる羽衣をまとい、今を変え、未来をつくることができるのも、私たちです。


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