2014年9月13日(土)
独立求め180万人デモ
スペイン カタルーニャ州 過去最大規模
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【パリ=島崎桂】スペイン北東部カタルーニャ自治州の州都バルセロナで11日、同州独立の賛否を問う住民投票の実施を求めるデモが行われ、バルセロナ市当局の発表で約180万人、スペイン政府の発表で約50万人が参加しました。同州では近年、中央政府による緊縮政策への不満と共に独立機運が高まっており、同様のデモとしては過去最大規模となりました。
現地からの報道によると、主催団体は「投票箱を埋め尽くすため、街頭を埋め尽くそう」と呼び掛け。赤と黄色を基調としたカタルーニャの旗が林立する中、参加者は「独立だ」と唱和し、市内を行進しました。
独立を目指すカタルーニャ自治州のマス首相は、今年11月9日の投票実施を表明しています。スペイン中央政府は「国家の主権に触れる住民投票の実施は憲法違反だ」として実施を認めていません。
マス氏は11日、英北部スコットランドで18日に独立を問う住民投票が行われることに触れ「なぜカタルーニャには(独立の権利が)ないのか」と指摘。中央政府に対し、改めて投票実施の許可を求める方針を示しました。
カタルーニャは1714年9月11日、当時のスペイン王フェリペ5世との争いに敗れ、独立を失いました。以来、9月11日は「カタルーニャの日」とされ、毎年各種の催しが行われています。