2014年9月12日(金)
囲碁新人王戦決勝三番勝負第1局
一力遼七段が先勝
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志田達哉七段(23)と一力遼七段(17)の“本命”対決となった第39期囲碁新人王戦(しんぶん赤旗主催)決勝三番勝負の第1局は11日、名古屋市東区の日本棋院中部総本部でおこなわれ、午後6時16分、266手まで一力七段が黒番半目勝ちをおさめました。
握って一力七段の黒番となりました。
右上隅で流行定石が打たれた後、黒35、白36で左上隅と右上隅の決まりがつき、先手をとった黒が下辺に先行しました。
左下隅、黒41ツメから競り合いが始まりました。控室では白の模様が良いかといわれていましたが、白60に対して黒が61と切って白の眼を奪ったあたりから白熱の攻防が繰り広げられました。
黒103以下、黒の攻めと白のシノギの攻防は、白石の生きとなり、黒も153から右辺の白模様を荒らして生き、ヨセ勝負の様相。最後は一力七段が半目勝負を制しました。
勝った一力七段は「難しい碁を運よく勝てて良かった」と喜びを語りました。
立ち会いの中野寛也九段は「決勝三番勝負にふさわしい熱闘でした。流れが二転三転、四転五転するなかで、一力七段が辛抱して逆転した、その粘り強さが印象に残りました」と話しました。
立浪健一さんによる本局の観戦記は本紙26日付から掲載される予定です。第2局は17日(水)に東京・日本棋院本院でおこなわれます。
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