2014年9月12日(金)
新基地問題「過去でなく将来のこと」
翁長那覇市長が菅長官発言批判
秋の沖縄県知事選に出馬を表明した翁長雄志(おなが・たけし)那覇市長は11日、開催中の市議会本会議で、菅義偉官房長官が前日に、名護市辺野古で進められる新基地建設は「知事が(埋め立て)承認し粛々と進められており過去の問題だ」と述べたことについて、「過去のことではなく将来のことだ」と批判しました。日本共産党の古堅茂治市議の代表質問に答えました。
翁長市長は「県民が『どうぞ使ってください』といって使わせた基地は一つもない」と述べるとともに、100年間利用するといわれる辺野古新基地が建設されたら跡地利用は100年後、200年後になると指摘しました。
翁長市長は、新基地がつくられたら、名護やヤンバル(本島北部)の自然環境は破壊され、観光業など自然を利用した産業の発展も期待できなくなると主張。その上で、「過去のことではなくて将来のことだ。ここをはき違えて菅官房長官が沖縄基地負担軽減担当相になったということになると、沖縄の将来や日本の安全保障のあり方について私たちがしっかり議論しなければならない」と述べました。