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2014年9月9日(火)

強制連行賠償へ支援

日中友好協会会員 中国の被害者遺族と懇談

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(写真)強制連行被害者遺族の王起田さん(右端)と握手する平野透さん(左から2人目)=7日、北京市内(小林拓也撮影)

 【北京=小林拓也】日本中国友好協会福岡県連合会の会員らが7日、戦時中に福岡県内の炭鉱へ強制連行され命を落とした中国人被害者の遺族と北京市内で懇談しました。

 三井三池炭鉱の一つ、万田坑(熊本県荒尾市、大牟田市)に強制連行された故・王廷和さんの遺族、王起田さん(80、五男)、王起天さん(78、六男)、王瑞玲さん(72、三女)らが参加。王廷和さんは1945年1月に天津から万田坑に連行され、精神を病んだうえ、数日間食べ物も水も与えられないという虐待を受け、同3月に死亡しました。

 遺族は、父を失って食べる物もなかった貧乏な生活や母親の苦労を涙ながらに訴えました。日本政府と日本コークス工業(旧三井鉱山)に対し、王廷和さんの遺骨を探して返還すること、精神的・経済的苦痛に対する賠償と謝罪を求めていく決意を語りました。

 44年8月から45年6月まで、憲兵隊の補助役として万田坑で中国人とともに働いた平野透さん(84)は「当時は15歳だったから、年上の中国人を殴るなんてできなかった。朝8時から夜8時まで、土日も盆も正月もなく働いた。戦後70年近くたち、ほとんどの方は亡くなったが、遺族の方と会えてうれしい」と語りました。

 日中友好協会大牟田支部の堀栄吉さん(82)は、中国人被害者と遺族が日本企業に謝罪と賠償を求め、中国国内の裁判所に提訴していることで、原告代理人の康健弁護士に、「できる限り支援していきたい」と伝えました。


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