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2014年9月8日(月)

きょうの潮流

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 「書の詩人」「いのちの詩人」と呼ばれる、相田みつをさん。その実直で飾り気のない作品に元気をもらうことがあります。いま話題のテニス選手もそうなのだとか▼四大大会の全米オープンで初の決勝進出を果たした錦織圭選手です。6日の準決勝は、世界ランク1位のジョコビッチ選手を攻め抜いて勝利を手にしました。その堂々たるたたかいぶりには、ただただ感嘆するばかりです▼彼は子どものとき、相田さんの詩が好きで、よく書き写すなどしていました。座右の銘「一生燃焼」もその一つです。数年前、試合で思うように勝てない時期がありました。その「苦しさ」を日本にいる母にメールすると、こんな言葉が返ってきました。「いつでもラッキーが来る。そう思え」▼これも以前、相田さんの詩をまねて書いたものでした。うまくいかずにゴミ箱に捨てたものを、お母さんがずっと大切にとっていました。返信メールを見て、「スランプはあっても長く続くものではない。吹っ切れた」。後に語っています▼彼の成長には昨年末から指導するマイケル・チャン氏の影響も大きい。日々の厳しい練習だけでなく、同コーチは「勝てない相手はもういない」と言い続けています。大会に入り、錦織選手も口にしています▼決勝は、どの日本人も到達したことのない場所です。その快挙は、心に刻んできた一語一語をエネルギーに変えてきた結果でもあるはずです。そんな言葉の持つ力に思いをはせつつ、8日(日本時間9日)の舞台を見守りたい。


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