2014年9月5日(金)
米軍戦闘機が出火 沖縄・嘉手納基地
|
4日午後5時15分ごろ、米空軍嘉手納基地(沖縄県嘉手納町など)に着陸した直後の垂直離着陸戦闘攻撃機AV8Bハリアーが出火しました。防衛省沖縄防衛局によると、直後に米軍の緊急車両が放水して鎮火しました。けが人がいるかどうかは不明といいます。
防衛局は所属を確認していませんが、米海兵隊岩国基地(山口県岩国市)から飛来したものとみられます。
嘉手納基地では「沖縄の負担軽減」を口実に同基地所属機の訓練移転が行われていますが、入れ替わりに外来機の飛来が激増。岩国基地所属のハリアーも沖縄本島周辺の訓練区域を利用するため、嘉手納基地に頻繁に飛来しています。沖縄県によると、ハリアーはこれまで、近海での墜落4件を含む17件の事故を沖縄で起こしています。1999年には嘉手納基地で離陸に失敗し炎上しました。
「一歩間違えれば大惨事」
嘉手納基地が見渡せる「道の駅」の屋上で事故を目撃した那覇市内の男性(56)は、「一歩間違えれば大惨事になった」と言葉を震わせました。男性は航空機マニアで、よく写真撮影に訪れています。
「岩国基地から2週間ほど前から訓練で嘉手納にきている6機のうちの1機。離陸して3分ぐらいで戻ってきた。着陸してパイロットが脱出してすぐに機体の下から火を噴いた」
男性は十数年前にもハリアーが丸こげになった事故を目撃したといいます。
「今日は事故機が大破しなかったからか、残る3機がそのまま訓練に飛び立っていった。米軍は沖縄県民への安全配慮なんてない」と話しました。
|