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2014年9月4日(木)

きょうの潮流

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 7年8カ月も政権を握った自民党の佐藤栄作元首相は「人事の佐藤」と呼ばれました。在任中、内閣改造や役員人事をくり返し、のべ百人以上を大臣のポストに就かせました▼残した日記をみても政権を維持するために、きめ細かく派閥や有力者に気を配り、配置に腐心していたことがわかります。政権の基盤強化、賞罰、党内の不満解消、目新しさ…。内閣改造の目的は、大方が内向きの理由からでした▼さて、2度目の政権発足後、初めての役員人事と内閣改造を行った安倍首相。「人心を一新して強い日本を取り戻す」と、18の閣僚枠のうち12人を入れ替えました。その顔触れをみると、安倍色がいっそう濃いものになっています▼騒がれていた幹事長にはライバルの石破氏から、消費税増税法を成立させた谷垣前総裁に。「すでにレールは敷いてある」と、10%増税は当然と公言する人物です。戦争する国づくり、TPP推進、原発再稼働、教育改悪。さらに悪政を強めるための布陣です▼安倍首相は、5人の女性入閣を今回の目玉にしたいようです。政治の場で女性が活用され、能力を発揮することはますます重要になっています。しかし、いま問われているのは、国民との矛盾がひろがっている政治の中身でしょう▼人心とは、民の心。世の中の人びとの気持ちや考えです。一新とは、古いことを改め、すっかり新しくする意味。人心を思って内閣を一新するならば、まず本人が辞めるべきでは。こんな人事に使う言葉ではありません。


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