2014年9月4日(木)
大激戦 名護市議選 翁長那覇市長・稲嶺名護市長が訴え
「ナカザト候補ら16人全員勝利を」
新基地阻止へ「オール沖縄」を再び
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沖縄県名護市辺野古(へのこ)への新基地建設断念を求める保守・革新を超えた「建白書」運動の先頭に立ち、多くの県民から11月の知事選出馬を要請されている翁長雄志(おながたけし)那覇市長は3日、大激戦が続く7日投票の名護市議選(定数27)の応援に駆け付けました。翁長市長が、日本共産党のナカザト克次候補(47)=新=はじめ稲嶺進名護市長を支える与党候補16人全員の勝利を呼びかけると、市中心部の名護十字路を埋めつくした市民は「オール沖縄を名護から再び」と熱く応えました。
稲嶺市長とともに、市民の大きな歓呼に迎えられた翁長市長は、米軍基地が経済発展の最大の阻害要因となっている事実を力説。新基地建設に加担する仲井真弘多(なかいまひろかず)知事を批判し、「私たちは『オール沖縄』や『アイデンティティー』(主体性)の下に基地の県内移設断念を訴えてきた。沖縄の心を一つに団結しなければ日米両政府に勝てない。16人全員の当選で基地を断念させるため、ともども頑張っていこう」と力を込め訴えました。
稲嶺市長は、市議会過半数をめざす与党候補16人の名前を読み上げ、「全員当選することで初めて行政と議会は同じ方向へ進み、信念を貫くことができる。11月の知事選へ勢いをさらに強固にするため名護市からスタートを切りたい。『建白書』で沖縄の心を一つに新しい政治の形をつくってきた翁長市長が新しいリーダーとして頑張っていただくためにも必ず勝利しよう」と呼びかけました。
翁長氏らに聴衆は、盛大な拍手と「オナガ」コールを送りました。新基地予定地に近い大浦地域の女性(51)は「民意をふみにじるやり方を許すかどうかは沖縄だけでなく全国の問題。市議選と知事選で必ずくい止めてほしい」と話しました。