2014年9月3日(水)
旧病棟を避難所に
広島共立病院 100人収容可能
土砂災害
|
広島医療生活協同組合・広島共立病院(広島市安佐南区)が、移転によって空いた旧病院を広島市北部の土砂災害で自宅に帰れない被災者の避難所として提供することになりました。提供するのは東館で、70床、29室があり、広いリハビリ室、洗濯設備や大小の風呂も備え、100人以上の収容が可能です。
8月20日に発生した土砂災害による広島市内に出されていた避難指示は、2日までにすべて解除されました。しかし、自宅が被害を受け、自宅に帰れない被災者が多数残されています。
とりわけ、約420人(1日午後9時現在)が避難し、授業を再開できていない梅林(ばいりん)小学校に代わるものとして期待されています。
同病院は、耐震対策もあり、新病院を建設したばかり。1日から新病院での診療再開の予定でした。
職員らは、病院の引っ越し作業とともに、被災した病院の後片付けと救急患者受け入れ再開に総力を挙げました。
同病院の桑原国博事務次長はいいます。
「『困っている被災者に、旧病院を避難所として提供できないか』との声があがり、地域の医師会、広島市との連携もうまくいき、避難所として提供できることになりました。地域の人びとにこうした形で貢献ができれば、光栄です」