2014年9月1日(月)
集団的自衛権「Q&A」自民が新ビラ作成
“武力行使ない”というが… 根拠ない言い訳
メディアも批判
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集団的自衛権の行使容認に反対世論が広がる中、自民党が「Q&A」形式のビラを新たに作成し、「日本が再び戦争をする国になることは、断じてあり得ません」「『専守防衛』の方針も不変です」と宣伝しています。同党は7月1日の「閣議決定」後、ホームページなどで同様の「Q&A」を掲載しています。根強い反対世論を前に、対応の強化をはかったものです。自民党関係者の一人は「地方などで高齢者を中心に党内からも突き上げが強い。街頭での宣伝や、演説会などで活用するようにという指示でおりてきた」と語ります。
ビラのタイトルは「国民をしっかり守れる国へ」。九問九答で、「日本が再び戦争する国になるのでは?」「徴兵制が採用され、若者たちが戦地へ送られるのでは?」「政府の判断によって武力の行使が無制限に行われるようになるのでは?」などと設問しています。
しかし、回答は「外国の防衛それ自体を目的とする武力行使は、これからも決してありません」「(徴兵制は)全くの誤解・誤報です」など、根拠が何もない言い訳ばかり。
内閣官房もホームページで同様の「Q&A」を載せていますが、説得力のない回答にメディアでも「苦しまぎれの答案には零点が付く」(「東京」8月25日付)と指摘されています。