2014年8月29日(金)
辺野古 拳あげ「新基地許さぬ」
防衛副大臣、空から視察 住民ら抗議
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武田良太防衛副大臣は28日、日米両政府が沖縄県名護市辺野古に米軍新基地を建設するため、強行を続けている海底掘削調査の現場をヘリコプターで上空から視察しました。米軍キャンプ・シュワブゲート前で基地建設に抗議し、連日座り込みを続ける住民らが怒りの声を上げました。
炎天下、住民らは横断幕やプラカードを上空に向かって掲げ、「基地建設の視察は許さないぞ」「ただちに帰れ」「辺野古から出て行け」「沖縄県民を愚弄(ぐろう)するな」と、拳を突き上げながらコールしました。
毎日、抗議行動に参加している伊波義安さん(72)=うるま市=は、「防衛副大臣は、船やゲート前での抗議行動など県民の怒りを恐れて空からの視察しかできなかった。追いつめられているのは日本政府だ」と語りました。
名護市に暮らす田港清治さん(85)は「戦争は家も食べ物もすべてを奪った。私たちがどんな思いで抗議を続けるのか、安倍首相はわかっていない。みんなでがんばれば、必ず基地建設は阻止できる」と話しました。
上谷佳慈さん(72)=宜野湾市=は「戦前に回帰するような安倍政権の暴挙には怒り心頭だ。沖縄県知事選で基地をつくらせない沖縄の強い意志を政府に思い知らせたい」とのべました。