2014年8月29日(金)
「しんぶん赤旗」 いまここが読み得
辺野古/オスプレイ訓練
基地ノー 共同の新聞
「防衛省の広報は、沖縄の2紙と『赤旗』をとりわけ熱心に読んでいる」。ある防衛省OBはこう言います。
全国紙で唯一、日米安保条約廃棄の立場で報道を続ける「しんぶん赤旗」の米軍基地問題での報道は高い権威を保っています。それは、全国の草の根の運動に支えられているからです。
いま、沖縄の米海兵隊垂直離着陸機MV22オスプレイが日本全土に訓練を拡大するなか、日本共産党や平和団体が各地で地道な監視を続けています。最近、オスプレイが飛来した自治体の幹部は党議員にこう語りました。「皆さんは全国にすごい情報網を持っている。いろいろ教えてもらわないと」
17日付では、2、3面見開きでオスプレイの危険と沖縄での飛行実態を特集しました。
この情報網の結節点になっているのが「しんぶん赤旗」です。オスプレイ配備が強行された2年前には、同機が全国で低空飛行訓練を行うこと、構造的な欠陥を持っていることを暴露し、大きな反響を呼びました。
沖縄・辺野古での新基地建設問題でも、24日付で米軍キャンプ・シュワブ前での約3600人の抗議行動(23日)を大きく取り上げるなど、全国紙でもっとも力を入れて報道しています。この報道が沖縄への全国の支援を促す大きな力になり、「辺野古の海にも陸にも基地を造らせない」と訴えて1月の選挙で圧勝した稲嶺進名護市長の選対からも「共産党と『赤旗』が大きな力になった」との声が上がりました。
「しんぶん赤旗」は、「基地のない平和な日本」をめざす人々の共同の新聞です。
「変貌する経済」
「私の教科書」の声も
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経済面に連載している長期連載「変貌する経済」は、6月12日付から開始し、「財界の策動」「自動車」「政府開発援助」というテーマを扱ってきました。
安倍晋三政権による集団的自衛権行使容認の国内最大の“応援団”となっている財界。その政権工作の動きをまとめた「財界の策動」編には「経済に弱い私の教科書です。安倍内閣の本質がよくわかります」との声が読者から寄せられました。
「自動車」編では、スズキや日産自動車の内外での横暴を告発。日産横浜工場では「2、3人死んでもよい」と記した作業責任者のノートの存在も取り上げました。
「大企業の恐ろしさを見せられた気がします」「新自由主義の行きつく先を示しています」という声。また「経済面ではインドのスズキ自動車の子会社に関する記事が目をひきました。他紙にはまねのできない内容」という評価もいただきました。
この企画は、現場労働者や研究者への取材はもちろんのこと、業界に詳しいジャーナリストの協力が欠かせませんでした。「私は自動車メーカーの本当を書けないが、大企業のカネに屈しないあなたたちには、真実のことを話す」というのがこのジャーナリストの心根です。大手メディアがまねのできない報道を「赤旗」ができるのも、心あるジャーナリストたちの「良心の結晶」だからです。
連載は、今後も日本と世界の資本主義経済の変化を追っていきます。準備しているテーマは、集団的自衛権行使容認と一体で進む「武器輸出」や日本の戦後農政をくつがえす「農業改革」、それに日本経済と世界経済の関連を「データで見る」企画など多彩です。