2014年8月26日(火)
オスプレイ佐賀配備経費計上
防衛相表明 市民が抗議
佐賀市長“熱気球大会に影響”
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小野寺五典防衛相は25日、佐賀県を訪問して古川康知事や秀島敏行佐賀市長らと会い、陸上自衛隊が導入する垂直離着陸機オスプレイ17機の佐賀空港配備に向けた関連経費を2015年度軍事費の概算要求に盛り込むことを表明しました。
政府は15年度から配備に必要な用地取得に入りたい考えですが、古川知事は配備の是非について回答を保留しました。ただ、概算要求への計上は容認しました。
一方、秀島市長は「なぜ佐賀空港なのか、複雑な気持ちだ。2年後には佐賀市でバルーン(熱気球)の世界選手権大会がある。空港の自衛隊の活用は頭の中に入っていないので困惑している」と述べ、あらためて難色を示しました。
小野寺防衛相は「バルーン大会の前後は飛行を配慮する」と述べましたが、秀島市長は「世界選手権だけではなく、秋の稲刈り後には毎週、さまざまな大会がある」と指摘しました。さらに秀島市長は、「安全性の問題や、騒音問題、沖縄での米軍の活用の仕方で、時間を守らないと聞こえてくる。心中穏やかでないというのが率直な意見だ」と述べました。
小野寺防衛相の来訪にあわせ、佐賀県庁前では労組、市民団体など約200人が抗議集会を開き、「古川知事はきっぱり断れ!」「佐賀空港を基地化させない」と訴えました。日本共産党から武藤明美県議らが参加しました。