2014年8月25日(月)
両手上げ米首都行進
黒人射殺事件 警察暴力に抗議
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【ワシントン=洞口昇幸】米中西部ミズーリ州ファーガソンで起きた白人警官による黒人青年射殺事件への抗議に連帯するデモが23日、首都ワシントンで行われました。約500人の市民が「正義なくして平穏なし!警察は人種差別をやめろ!」と声をあげて行進しました。
同事件後のファーガソンでの抗議行動の広がりは、根強く残る黒人に対する人種差別の問題を浮き彫りにしました。軍隊のように武装した警察が抗議行動を無理に鎮圧しようとしたことから、警察の重武装化への批判も高まっています。
ワシントンでのデモ参加者は、「手を上げろ!撃たないで!」という唱和と、銃を突きつけられた時の両手を上げる姿勢でアピール。通行人が同様の姿勢を取り、賛同の意を示すという反応もみられました。
デモに参加した黒人のリアさん(43)は、「ミズーリだけじゃなく、各地で黒人を標的とした警察の横暴がいまだにある。怒りとともに悲しい」と語りました。
白人のデビッド・バローズさん(67)は、「重武装した警察の暴力を許さない世論の広がりと市民の行動が必要だ。民主主義の社会に重武装の警察はいらない」と述べました。