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2014年8月25日(月)

双方の停戦呼びかけ

独首相、ウクライナ訪問

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 【パリ=島崎桂】ドイツのメルケル首相は23日、ウクライナを訪問し、同国のポロシェンコ大統領と会談しました。終了後の共同会見でメルケル氏は、ロシアとウクライナ「双方による停戦」を呼び掛け、その実現に向けて両国の国境管理を強化する必要があると強調しました。

 メルケル氏は、状況に進展がみられない場合、さらなる対ロ制裁に踏み切る可能性があることを示唆。ウクライナ東部の復興に向け、欧州連合(EU)が5億ユーロ(約690億円)の基金を創設するとの考えを伝えました。

 ポロシェンコ氏は、ウクライナ危機の発端となった同国とEUとの「連合協定」(6月に署名)について、9月中に批准する意向を示しました。

 ポロシェンコ氏とロシアのプーチン大統領は、EUなどの仲介で26日にベラルーシで開かれる首脳会議に出席する予定です。

 メルケル氏は首脳会議に向け「一方だけでは平和は達成できない。ロシアとの協議が成功することを望む」と述べ、ウクライナ側にも歩み寄りを要請。ポロシェンコ氏は「平和を構築する時だ」と応じつつ「ウクライナの独立と主権、領土保全を犠牲にする考えはない」と述べました。

 親ロシア派勢力の拠点であるウクライナ東部の都市ドネツクでは同日、政府軍によるものとみられる砲撃がありました。ロイター通信によると、子どもを含む複数の市民が死亡しました。

 もう一つの拠点ルガンスクでは、前日に国境通過を強行したロシアの人道支援団が、親ロ派の援助を受けて支援物資の配布を完了。欧州安保協力機構(OSCE)によると、越境した支援団のトラック227台全てが23日、ロシア領に引き返しました。


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