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2014年8月24日(日)

中教審

大学入試見直しでたたき台

大学側から異論

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 大学入試の見直しを議論している中央教育審議会高大接続特別部会は22日、安西祐一郎部会長が答申のたたき台を示しました。

 高校・大学教育と大学入学者選抜の「一体的改革」を強調。入試見直しに併せて高校・大学教育についても見直しを求めましたが、大学側などから異論が出されました。

 高校では、基礎学力を計る「達成度テスト(基礎レベル)」を導入。全校参加を視野に「難易度の範囲を広く取る」としました。大学では、学習レベルが一定段階に達しない学生には「他の道を勧める」とするなど、競争主義をいっそう強めていく方向です。

 センター試験に代わる「達成度テスト(発展レベル)」は、誰でも参加でき、年間複数回実施▽「知識・技能の活用力」を評価し、教科ごとの問題ではなく横断的な問題▽1点刻みでなく段階評価―としています。

 各大学の個別入試については「多面的な評価」とし、「達成度テスト」や高校の調査書なども判断材料に加えるとしています。

 高校教育見直しの学習指導要領改訂は2017年度、達成度テストは基礎レベルが19年度、発展レベルは20年度にそれぞれ行う案が示されました。

 これに対し国立大学協会は、「入学者選抜は各大学のアドミッションポリシー(選抜方針)に基づいて行うことが基本」とし、教科ごとの学力判定の維持などを求める意見書を提出。「(国立大学の)個別試験では記述・論述式を取り入れて論理的な思考力や判断力を見ている。できるだけスリム化してほしい」と求めました。

 高校からも「発展レベルテストの複数回実施の意味はあるのか」(全国高等学校長協会)として負担増につながることに意見が出されました。


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